常連さんが心配してくださっていて、連絡があります。
差し入れをいただいたり、久しぶりに会ったりとうれしいです。
岩手県知事が当初話したように「知らない人と話さない」
ということは観光地ではありえないことです。
毎日、知らない人といろいろ話をすることで、少しずつ被災地で再起できた
小さな湯小屋の小さな蕎麦屋の役目というものを見出して、
生きがいを持っていたから、知らない人と話さない、一定の距離をとる…
というやり方はここで商売は難しい…ということを意味しています。
だから、常連さんの差し入れもマスクだったり、ハンドソープだったり、
生活の心配をして、お米を含む食料品、ビールやつまみ、
好きな焼き菓子や珍しいものやいろいろとあって、有難いなあ…と思います。
ゆっくりと話したりはできないけれど、元気なお顔を拝見できるとうれしいです。
花が咲いて、何も変わりがないと、大丈夫なのだろうと思ってしまいます。
しかし、でも、「新しい日常」ということで、生活様式が変わったようで、
価値観ががらりと変わったようで、自分は何も変わらないようで、わかりません。
植物たちは何も変わらず、春になれば花が咲き、春紅葉はいずれ新緑の美しさに
こんな時期なのに、山開き前に…登山のお客さんを制限するなんてつらい…
山好きや温泉好きでずっと自粛している人たちに見せたい、伝えたい…
そんな気持ちを抑えるしかない毎日の中で、「生きていれば…」と思える。
それは、被災地の強みであり、人の命のはかなさと底強さを知っているから…
今週末、山開きの時期ですが、駒の湯は残念ですが、営業をしていません。
しかし、私たちは生きて、温泉とこの地を守っています。
また、皆さんに会える日を楽しみに…どうぞ、お元気でいてください。